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化学流産というものがあるのですが、ご存知でしょうか。

化学流産というのは、受精卵の異常によって起こるものと考えられています。

妊娠後の流産についても染色体異常によるものというケースが多いですが、化学流産もそれと似た原因であり自分を責める必要はありません。

一般的に知られた呼び名として「化学流産」と言われていますが、正確には妊娠前に起こっていますので流産とは少し違うのです。

人間の場合、受精の直後のおよそ40%ほどに異常があると言われおり、子宮に移動するまでに淘汰されていきます。
この自然淘汰が化学流産の原因ですので、妊娠を希望していて化学流産となってしまったとしてもあまり落ち込む必要はありません。

母体側に問題があるということではないのですから仕方のないことです。

しかし、化学流産ばかり続いて気になるという場合には、体質的に着床しにくいということも考えられます。

身体が冷えていたり、自律神経の乱れ、運動不足、応対機能の低下などさまざまな原因で着床しにくくなっているかもしれませんので、母体側で改善できる原因があるとすればその点かもしれません。

化学流産の症状

化学流産は、ある程度妊娠を継続してから起こる流産とは少し違っています。

つまり、妊娠検査薬などで調べてみると陽性反応が出るのですが、着床が続かないということですので、妊娠が確定していないため正確には流産とは呼べません。

そのため、化学流産とは気付かずに「普段より少し生理が遅かった」と感じるだけで終わる場合も多くあります。

化学流産の症状と言っても、生理とほとんど同じようなもので、医学的にも流産のうちに数えられないですので気付かなくても問題はありませんが、妊娠検査薬などで陽性反応が出ていた方にとってはやはりつらいことでしょう。

しかし、意外と気付かないうちに多くの方が経験していることでもありますので、あまり思いつめずに赤ちゃんを待ってみましょう!
身体に問題があるということではなく、誰にでも起こることですので気にしすぎてはいけません。

化学流産の出血量

化学流産は、妊娠検査薬などを使用していない場合には生理と同じ感覚ですので気付かずに見過ごすことも多いのですが、出血量などで見分けることはできないのか疑問に思っている方も多いようです。

化学流産は、妊娠検査薬の使用が浸透していなかった頃にはほとんど気付かれないものだったということからもわかるように、検査薬無しで生理と見分けることは難しいとされています。

出血量も生理とほとんど同じか「普段の生理よりも少し重かったなぁ」という程度の場合が多く、ほとんど気にされないことが多いようです。

しかし、人によってはとてもひどい腹痛を起こしたり、血液とかたまりが一緒に出てくるなど普段とは少し違う症状が出る場合もあるようです。

腹痛などが起こっても、やはり「生理痛かな」と見過ごしてしまうことがほとんどでしょうから化学流産かどうかの判断基準にはならないかもしれません。

どちらにしろ、誰かのせいということではなく受精卵の異常によるものですのであまり気にする必要はありません。