切迫流産というと流産にそのまま直結しているイメージも強いですが、実際には流産にならないケースも多く、切迫流産から無事に出産している妊婦さんはたくさんいます。

切迫流産から流産になってしまう場合はどのようなケースが多いのでしょうか。

切迫流産と診断された後、安静にしていても流産を避けることができないことがあります。
これは、妊娠初期に起こる流産の主な原因である、染色体の異常などによる流産の場合がほとんどです。

また、安静にしているつもりでも、ほぼずっと寝たままの状態でいなければいけない妊婦さんが、頑張って家事をいろいろとこなしているという家庭もありますが、そういった油断も切迫流産の場合は危険です。

無理をしてしまい流産になるというケースはとても増えてきています。

一方、出血などの症状が心配で産婦人科を受診し切迫流産と診断されたという方の中には、結局その後は何も起こらずに無事に出産できることも多いようです。

どちらにしても、妊娠中の身体の異常というのは気になりやすいですから、わからないことはすぐに医師に相談してみましょう。

流産しないためにできる対策は?

流産のほとんどが、受精卵の異常ということが原因で起こります。

受精卵の異常というのは誰にでも起こるもので、特に高齢妊娠や不妊治療を行い妊娠した場合に流産が多いのも、受精卵に異常がある確率が通常よりも高いということがあるからです。

これは防ぐことができないので、予防方法などはありません。

しかし、他の原因で流産になってしまうことを防ぐと言うのはある程度可能です。

受精卵の異常以外での流産の原因は、子宮頚管無力症、子宮筋腫、感染症などが考えられます。

子宮頚管無力症の場合には手術で対策が可能であり、予防的に手術を行ったりする場合もありますので医師と相談して考えていく必要があります。

子宮筋腫の場合には筋腫の変性によって陣痛が時期起こされてしまうことがあるのですが、子宮収縮を抑える薬などがありますのでそれを使用して流産を防ぐことができます。

感染症は、サイトメガロウィルス、トキソプラズマなどが流産と関係していると言われています。

クラミジアも炎症を引き起こして流産につながると言われていますので、早い段階で消毒や抗生物質、子宮収縮を抑える薬などを使用することで流産を防ぐことができます。