妊娠中に急に出血してしまったり、なにか異常を感じて産婦人科を受診したら、切迫流産と診断されたという妊婦さんもたくさんいます。

その瞬間は頭の中が真っ白になってしまうほど衝撃的かも知れませんが、いつまでも放心状態でいるわけにはいきません。

切迫流産というのは、悪く言えば流産の危険が高い状態と言えますが、逆に考えれば流産せずに妊娠を継続できるかもしれないという期待もあります。

ですから、切迫流産と診断されたからといって必要以上に恐れることはありません。

しかし、だからといって軽視して良いものでもありません。
切迫流産の場合、まず安静が第一です。

赤ちゃんのためを思うなら絶対に安静にしていなければなりませんが、油断していつもの調子で家事をしてしまったりすると、大変なことになる可能性も高まります。

切迫流産でも無事に出産している妊婦さんはたくさんいます。
ですから必要以上に不安になることはありませんが、その代わり油断は禁物です。

しっかりとした心構えで、安静を一番に考えましょう。

入院か自宅安静か

切迫流産と診断された場合、必ず安静にしていなければいけないわけですが、妊婦さんや赤ちゃんの状態によって「自宅安静」で大丈夫か、それとも「入院」かというところで違いが出てきます。

もしも何かあったら、ということを考えるとやはり入院のほうが安心かもしれませんが、ずっと病院にいるということを考えるとどうしても家のことや家族の生活のことが気になってしまいますし、入院費も馬鹿になりませんのでできれば自宅安静がいいという方も多いのではないでしょうか。

実際に手術などをしない場合は入院でも自宅安静でもどちらでもいいと言われることが多いようですが、できれば入院したほうがいいというのが一般的なようです。

安静にしていなければいけないとわかっていても、つい動いてしまうという妊婦さんは多いですので、入院してしまったほうが安静にするにはちょうど良いかもしれません。

よほど理由がない限り入院がよいですが、それぞれの家庭で事情もありますから医師と相談して考えていきましょう。

切迫流産で自宅安静中の生活

切迫流産と診断された場合、即入院となる場合もあれば、入院か自宅安静どちらかを選べる場合や、自宅安静で良いと医師が判断する場合もあります。

入院の場合は家事もする必要がなくなりますし嫌でも寝ているだけの生活になりますから、安静という意味では一番良い環境ですが、自宅安静の場合にはなかなか安静にしているのは難しいものです。

切迫流産でよく聞くのが「家のことをしなければならないから」という理由で、安静にしなければいけないのに動いてしまって取返しのつかないことになったという話です。

自分がやらなければいけないという気持ちになってしまうのも仕方ないのかもしれませんが、切迫流産では安静が第一ですので、自宅安静の場合でも基本は寝ているだけという生活が理想でしょう。

無理をして動いてしまい、後で後悔することを考えれば一時的に我慢して、家族にも協力してもらうということが必要です。

自宅安静は油断しやすいですが、元気な赤ちゃんを産むためにもきちんと医師にいわれたとおりの生活を送りましょう。