流産の症状として有名なのは出血や腹痛ですが、そういった目立った症状を感じられない場合でも流産してしまうこともあるのです。
特に、なんとなくそのままにしてしまいがちな腰痛などは、実は流産の可能性もあるので要注意です。
出血などの流産をすぐに疑ってしまうような緊急性のある症状が出ない場合、逆にすぐに気づくことができずに妊婦さんの体にも良くない状態になるので、少しでも「おかしいな」と感じたら医師に相談してみてください。
腰痛だけで他の症状が無い場合には稽留(けいりゅう)流産であることも考えられます。
子宮口が開いて赤ちゃんが出てきてしまうという流産ではなく、お腹の中で赤ちゃんが死亡してしまっている状態であるためすぐに気がつくことができないのが稽留流産の特徴でもあるのですが、そのままにしておくとさまざまなリスクがありますので早めに処置をしなければなりません。
もちろん腰痛だからと言って必ずしも流産ということではなく、ただ単に姿勢などの問題で腰が痛いだけということもありますから、自分で判断しないようにしましょう。
妊娠後に腰痛だと流産の可能性が高いの?
初めての妊娠という方は特にいろいろと不安なことが多いかもしれませんが、不安が大きすぎてあまり気にしなくて良いことでもとても気になってしまったりするものですよね。
私も妊娠初期は腰痛があり「流産の症状には腰痛もある」ということを知ってからはとても不安で仕方ありませんでした。
腰痛と流産は確かにまったくの無関係ではないのですが、もともと骨盤がゆがんでいたり姿勢が悪かったりして腰痛になりやすい人もいますよね。
そういう方は妊娠した後に急に腰痛が治ると言うわけではありませんし、むしろ今までそれほど腰痛で悩んだことがないという人でも腰痛になってしまったりするのが妊娠ですから、流産とは関係の無い腰痛も存在するわけです。
つまり、妊娠後に腰が痛くなったからと言って、焦る必要はないということです。
もちろん、普段の腰痛とは何か違うと感じたらすぐに医師に相談したほうが良いかと思いますが、流産の症状としての腰痛だけではなく、妊娠したことで骨盤が圧迫されて起こる腰痛なども多くの妊婦さんが経験していますので、心配しすぎることはありません。