切迫流産になりやすい時期

切迫流産は、妊娠中常にその危険性があるというものではありません。

まず、22週以降になると流産ではなく早産ということになるのでそれ以前でなければ切迫流産になることもありません。

また、流産も時期によってことなりますが、12週目までは「早期流産」という自然淘汰によって起こるもので、流産のほとんどがこのタイプになります。

12週を超えてからの流産は「後期流産」といい、妊娠6ヶ月に差し掛かるころ、週数で言うと21週あたりまではこの後期流産の危険性があります。

切迫流産の危険性を乗り越えたとしても、それ以降にも妊娠が継続できなくなった場合は「早産」という呼び方に変わるだけですので安心はできません。

しかし、赤ちゃんが生存できる可能性があるとされているのが22週以降ですから、それ以前に流産してしまうのか、早産でも赤ちゃんが助かる確率もまだ残されているのかという点で大きく違います。

切迫流産になりやすい時期を乗り越えたからといって完全に安心と言うことではないですが、赤ちゃんはお腹の中でどんどん育ち、日を重ねるごとにお腹の外でも生きていける丈夫さが備わっていきますので、切迫流産の兆候がある場合、まずは22週を乗り切るためにすべてを優先して赤ちゃんを守ってください。

切迫流産は時期によって原因も違う?

切迫流産の時期と原因

切迫流産とは「流産になりかている状態」であり「流産の兆候はあるものの持ち直すこともできる」という状態です。

しかし、流産になりかけという状態であっても、いったい何が原因なのかというところまではよくわからないことも多いのです。

早期流産の場合、多くは染色体の異常といったどうにもならないことが原因で起こりますので原因について考えても仕方ないと言えるでしょう。

また、早期流産の時期に切迫流産と診断されても、その後特に何事も無く妊娠を継続して無事に出産ということもありますから、早期で切迫流産だから諦めなければならないと言うことではありません。

後期流産の場合には、妊婦さん側の疾患などが原因となるケースが多いですのでその点については医師とよく話し合っておく必要があるでしょう。

後期流産の場合には処置によって妊娠継続もできますし、初期の場合でもまだ流産ではなく切迫という状態であれば妊娠継続の可能性はありますので、必要以上に不安がる必要はありませんし、原因の特定よりもともかく安静にして穏やかに過ごすことを心がけましょう。