切迫早産の治療の方法は、使用する薬などは医師の方針や体質、症状によっても違いがありますが、大まかな治療の方法と言うのはだいたい同じものになります。
切迫早産には治療のガイドラインと言うものがあり、それに沿った治療が行われるので大きく違いが出るということはあまり無いはずです。
もちろん、症状やどのくらい深刻な状態なのかによって少し違いが出ることもあります。
例えば使用される薬は、ウテメリンなどが第一選択薬となりますが、それでは効果が薄いと医師が判断した場合にはマグセントなどが追加で使用される場合もあります。
産婦人科のガイドラインでは子宮収縮などがある場合は子宮収縮抑制剤の投与、そして入院安静治療を行うということになっています。
これは、おなかの中にできるだけ長く赤ちゃんを留めておくということを念頭に置いた治療です。
日本と欧米では切迫早産の治療に大きな違いがあるようですが、日本ではこのような治療方針の元で切迫早産への対処がなされています。
切迫早産の治療薬の種類
切迫早産などのお腹の張りをどうしても抑えなければならない状況のときには、薬を使用する場合がほとんどです。
もちろん薬を飲んだだけですぐにお腹の張りがなくなるということではなく、他にも安静にしていなければいけないなどの注意点がありますが、張り止めの薬もとても重要です。
16週以前には「ズファジラン」というお薬が、16週以降には切迫早産の治療薬として有名な「ウテメリン」が使用されるのが一般的です。
これ以外にも、マグセントというさらに強い薬もありますが、こちらは主にウテメリンの効果を見てから必要かどうかを判断されますので、はじめはウテメリンを使用して様子を見るかたちになります。
ウテメリンでアレルギーが出てしまったり、効果があまり見られない場合にはマグセントも使用します。
使い分けの仕方などは医師の判断にもよりますので、薬について心配な点があれば初めに医師に確認しておくのも良いかもしれません。
ちなみに、こういった針止めの薬を使用したからと言って赤ちゃんに何か影響が出るということは無いと言われているのでそういった心配は必要ありません。