切迫早産の目標数週

切迫早産では、安静にしているということが基本になります。
ですが、ただじっとしているだけでいつどうなるかもわからない状況というのは、妊婦さん本人にとってとても辛いものですよね。

切迫早産で目標を定めるとすればそれは赤ちゃんが生まれるまでということになるのですが、早い段階でいつ生まれるのかわからない状態になっているからこそ「切迫早産」と診断されてしまっているわけです。

では、具体的にいつまで妊娠を継続できていれば安心と言えるのでしょうか?

一番の目標としては正期産と言われる37週以降です。
37週以降の出産は早産とは言わず、正常な出産になりますからそこまでもてば安心と言えるでしょう。

また、それ以前であっても、35~36週目ごろには生まれても特に問題がないくらいに赤ちゃんが育っている場合がほとんどなので、正期産までは難しいかもしれないと弱気になることはありません。

少し早く生まれてしまっても正期産の赤ちゃんと変わらず成長するケースが多いです。

予定日となる40週を目標としながらも、それ以前に産まれてしまっても問題ありませんので気分的に追い詰めないようにしましょう。
ただし、「35週を過ぎたから少し動いても大丈夫」と勝手な判断はしないでくださいね。

妊娠6ヶ月で早産になった場合

妊娠6ヶ月で早産になった場合

妊娠6ヶ月は、早産と流産の境目となる微妙な時期になります。

22週以降になると早産、それ以前は流産ですので、妊娠6ヶ月目は赤ちゃんが生存できるかどうかのギリギリの境目になるわけです。

その時期に切迫早産となってしまった場合は必ず安静にし、できるだけ長くお腹に赤ちゃんを留めるように頑張りましょう。

医学の進歩のおかげで、妊娠6ヶ月目の22週以降であれば早産となってしまった場合でも生存できる可能性は十分にあります。

ですが、やはり早く生まれてしまうよりも長くお腹にいたほうが赤ちゃんの生存率は上がります。

22週目で生まれた場合は500~600グラム前後の超低出生体重児となるため、保育器に入ってしばらく入院することになるでしょう。

予後は不良である場合や障害が残ってしまうリスクが0ではありませんが、そういうケースばかりではなく元気に育つ赤ちゃんも沢山います。

妊娠6ヶ月の早産で生まれてしまった場合は、気持ちを切り替えて赤ちゃんの成長を信じて見守ってあげてください。