切迫早産と一口に言っても、妊婦さんの数だけその症状の感じ方に違いがあるために一概には判断できないこともたくさんあります。
よく、切迫早産と診断された妊婦さんの話しで耳にするのが「胎動でお腹が張る」ということです。
胎動を感じるのはもちろんお腹に赤ちゃんがいれば誰でも経験することですので悪いことではありません。
胎動をよく感じることができる、赤ちゃんがよく動く、というのは赤ちゃんが元気である証拠ともいえますから、良いことにも思えますよね。
しかし、切迫早産である場合はお腹の張りというのはできるだけ減らしていかなければいけないものですから、胎動でお腹が張ってしまうというのも困りますよね。
また、胎動で本当にお腹が張るのかと言うことについてですが、私も妊娠後期には胎動が激しいとお腹が強く張っていたので自分の身でそれを実感しました。
人による部分もあるかと思いますが、胎動でお腹が張るということも実際にあります。
しかし胎動を止めるというわけにもいきませんので、安静にして必要以上に張らないようにということをとにかく心がけるしかありません。
胎動を下に感じた場合
赤ちゃんの位置が下がってきているかどうかというのは、切迫早産と診断された方にとってはとても気になることではないでしょうか。
医師に診てもらえばわかるものなのですが、やはりいつも赤ちゃんの胎動を感じている妊婦さん自身はちょっとした動きだけでもとても気になってしまいますよね。
たとえば、赤ちゃんの胎動が普段よりも下で感じる場合などは特に気になるのではないでしょうか。
切迫早産の場合、いかに予定日近くまでお腹に赤ちゃんをとどめておくかが重要になってきますから、赤ちゃんが下がってきているような気がするとなると焦ってしまう気持ちもよくわかります。
しかし、胎動の位置が下がったように感じても、赤ちゃんが下がってきているとは限りません。
たとえば、頭の上に手がある状態、つまりいつも足で蹴る動きだったのが手でパンチするように動くようになったというだけの場合もあります。
また、逆子になっている場合も胎動を下に感じます。
ですので、下がってきているのではと必要以上に心配せずに、医師に赤ちゃんの状態を見てもらうなど、まずは相談するのが良いでしょう。
胎動が激しいと破水してしまう?
切迫早産の場合、破水なども気になるところです。
もちろん安静にしていることが一番良いのですが、安静にしていても赤ちゃんの胎動がとても激しい場合などはその刺激で破水してしまうのではと心配になってしまう方も多いのではないでしょうか。
特に、お腹の下のほうというよりも子宮口の近くあたりに強い胎動を感じるという場合にはそういった不安を感じてしまうことも無理はないかもしれません。
胎動が激しすぎると、赤ちゃんが元気なのは良いかもしれませんが妊婦さんにとっては痛みを感じたり苦しかったりするので辛いところですよね。
しかし、胎動が直接的な原因となって破水してしまうということはありません。
赤ちゃんの動きで蹴破ってしまうということはないのですが、胎動が激しくてお腹が張りやすくなるということはありますので、そういった意味で早く生まれてしまうと言うことも考えられます。
しかし、正期産にできるだけ近い時期に生まれたほうが赤ちゃんにとっては良いですから、できるだけお腹にとどめておくためにも張り止めの薬を飲んで安静にしていましょう。
胎動が弱くなってきた場合
妊娠中はお腹の中の赤ちゃんの様子を見ることができませんが、やはり切迫早産だと特に赤ちゃんの様子がとても気になってしまいますよね。
妊婦さん自身が赤ちゃんの様子を少しでも感じ取れそうなものといえばやはり「胎動」ですが、時によって胎動が今までよりも少なかったり弱かったりすることもあります。
今までよく動いていたのになぜか動きが減ったり、弱くなったりするととても不安ですが、実際には心配ない場合がほとんどです。
日中は胎動を感じにくく、夜になると動きを感じやすいとも言われています。
ゆっくりと一時間くらいじっと横になってみて、その間に1~2回ほど胎動を感じることができれば心配ありません。
また、出産が近づくにつれて胎動を感じにくくなるとも言われていますので、同じく心配しすぎる必要はありません。
じっとしていても動きが無い場合、心配であれば医師に相談してみると良いでしょう。
妊娠中は直接赤ちゃんの様子をうかがうことができないので不安なことが多いですが、生まれるまでの我慢です。