切迫早産の特徴として、おりものの質が変わって量が増えるというものがあります。
これは、切迫早産の症状として気付くというよりも、切迫早産に気付く前の前兆のような感じで「そういえば切迫早産と診断される少し前からおりものが多かった」というような方が多いようです。
この切迫早産とおりものの量にはどのような関係があるのか気になりますよね。
まず、膣の中の細菌が増えてしまうとおりものが多くなります。
これが膣炎です。
膣炎は、放置すると子宮頚管にまで達し、子宮頚管炎になります。
ここからさらに悪化させてしまうと、子宮のほうまで炎症が広がってしまい、子宮口が柔らかくなったり子宮の収縮が強くなったり、破水や陣痛などが引き起こされたりもします。
これが早産、切迫早産の原因となることもが多いですので「おりものが増えていたら注意」とも言われているわけです。
早産の症状といわれているお腹の張りなどを感じていなくても、おりものが増えて微熱があるといった状態になったら菌に感染している場合がありますから気をつけなければいけません。
おりものが増えたら切迫早産?
おりものが増えたら、絶対切迫早産なのか?というとそういうわけではありません。
そもそも妊娠中は、通常時よりおりものが増えています。
ですから、妊娠中はきちんと自分の身体に注意を払い、妊娠中のおりものの量を確認しておきましょう。
おりものが増えてきたり質が変わってきたらお医者さんに相談です。
切迫早産と一口に言っても即入院の緊急性があるケースから、切迫早産になりかけのケースもあります。
おりものはその前兆を知らせてくれる場合がありますので、量や質が変わったと感じたら安静にして、まずはお医者さんに相談する必要があります。
おりものは粘性のある液体です。
普通は透明または少し白っぽく、酸性で子宮内に細菌等が入り込まない役割を果たしています。
したがって、量が増えた以外にも、色が濃い、黄色や茶色、また血が混じっている、その他白いポロポロした感じになる等は、何か子宮内もしくはその入り口で異変が起こっている証拠です。
おりものは妊娠中に限らず身体の健康のバロメーターにもなるものです。
妊娠中は特に注意して切迫早産の予兆を見流さないようにしましょう。